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卒業式が終わって、廊下に貼りだされていた各小学校の先生からのメッセージを見た。
みんなそれぞれに祝福の言葉が書かれている。

その中でひとつ、最も手の込んだメッセージがあった。

丁寧に色とりどりの押し花が貼ってあるそのメッセージカードの片隅に小さく添付してあった写真。

・・・あれは小5の春だったか。近くの桜並木が続く川の土手沿いでみんなで撮ったものだ。
その写真のちょうど中心の辺りにいる小さな少女は、その中で永遠に時を止めていた。

あたしの亡くなった友人だ。

穏やかな春の日に撮影したあの時は、その後彼女が時を止めてしまうことなんて想像もしなかったし
数年経ってこんな気持ちでその写真を眺めることになるとは夢にも思わなかった。

「ご卒業おめでとうございます

一歩先へとふみ出す春がやってきましたね

ぽかぽか きらきら ふわふわの春
ぐんぐん すくすく のびのびの春

あなた達の前には
いつも やわらかい春が 待っています

ぐっと 顔をあげてみれば
 きっと それに気づくでしょう

小学校卒業のあの日 あなた達に約束した通り

わたし達は ずっと あなた達の幸せを祈ります」

嬉しかったのだ。

なにが嬉しかったって、担任の先生が、小学校の全員の集合写真に
「彼女」が入っている時点で撮ったものをわざわざ選んでくれたことが。
彼女が亡くなった後みんなで撮った写真だって、いくらでもあったのに。

先生の中でいつまでも「彼女」は今生きているあたし達と同じ「教え子のひとり」だということが。

先生が「彼女」を覚えていてくれることが。

メッセージを見て涙がぼろぼろと溢れてきた。
言葉は出なかった。

それを見ていた友人達は不思議に思ったかもしれない。

そのカードを読んだ友人のアツミがつぶやいた。
「押し花とか凝ってる・・・この先生は、本当に、いい先生なんだね」

そうだよ。本当に、いい先生なのだ。
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2008.03.17 


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